◆商品概要

一見透明感が際立つ、淡いようで濃さのある、少し珍しいアンティークサフィレットを使用したペンダント。

サフィレットはテーブル面が大きく透明感があります。
矛盾するようですが、色は濃いです。
傷取り研磨済みのリングのサフィレットに色調や形の特徴がよく似ており、大きさもほぼ同じですので、一緒にセットで身に着けられてもよいかと思います(現在ペンダントですが、実費にてリングへの変更も可)。
リングはイギリス、こちらはフランス入手で修復なしのオリジナルです。

面白みがないというか、何だかすれたような、色褪せたブルーとブラウンでしかないななんて思っているとこのタイプで、これを見慣れて来ると普通のサフィレットがべたっとしたしつこい色合いに見えて来て、このサフィレット独特のクリアなブルーとブラウンの虜になります。
ブラウンにオレンジっぽさや赤みが見られず、ブルーがパープルだったりグリーンがかっていません。
質感もまた独特で、軽さと粘りを併せ持っており、スタンダードなサフィレットとは響きも違います。
クリスタルガラス(鉛ガラス)であるためかサフィレットは通常柔らかいらしい(触った感じで職人さんには判るようですが、手を入れると実際普通のガラスとは異なり柔らかいそうです)のですが、このサフィレットはどの部分も厚みがありながら、同時に軽やかなプラスティックのような質感を感じます。
オールドやクッションの普通の厚みのあるカットだったり、ローズ等の薄い部分のあるカットや、割と薄いパネル状のハニカムカットのサフィレットのように端が欠けていきそうな雰囲気はなく硬く丈夫な感じを受けますが、それが粘りです。
触って軽くツンツンした反響の感じもちょっと変わっています。
平らな面が大きく全体の大きさもあるサフィレットはこういう質感を感じるので、元々のサフィレットの質感がこういうものなのかも知れません。

形も当時のモールド等の量産品にないサイズで、ややオーバルでも丸みを帯びています。
こちらは販売済みのペンダントと一緒に10年以上前にフランスでルースの状態で入手しています(形や色調などが表面の傷を研磨したリングのサフィレットに似ていますが、入手時期、場所共に異なります)。
傷の付き方からして未使用のデッドストックではなく、恐らくこちらも元は(アンティークのオリジナル品として)何かにセットされていたものと思われます。

こちらは蛍光ガラスです。
当時のチェコスロバキア周辺では、ガラス制作にあたって周辺の素材に由来するこの蛍光性を消すのに一苦労したそうですが、先人の苦労の甲斐なくなのか、甲斐あってなのか、UVライトの強弱や当て方によって、グリーンがかった濁った色が出て来ます。
普通のサフィレットは、出品中の品ですと、フラワーリングは赤くなる(ブラウン)だけです(赤く発光＝蛍光するものもあり)。
このサフィレットは、すごく碧いとタイトルにあるフランスのペンダントトップや、同じく恐らくフランス製の変形クラスターのブローチのウランガラス様のグリーンの蛍光サフィレットとは異なる色の出方で、弱いです。

このサフィレットとネックレスの13mmのサフィレットは同じような色の出方の蛍光ガラスで、後者の方がはっきりしています。
蛍光ガラスのアイリスガラスのリヴィエールやベルリンガラスのネックレスは、光の波長によってはモスグリーンのような深いグリーンが出ます。
そのような色彩は、色の出る箇所がペーストのクリアカラーの部分なので、恐らく森林ガラスの発色そのままの色です。
オパーリンガラス(ドラゴンズブレス)のビーズネックレスや、シトリンの模造ガラスの森林ガラスのリング、蛍光サフィレットは、カラーガラスなのでグリーンが黄緑系に濁っています。
その混入率の多寡なのか、強弱があることで、はっきり色の出るものとそうでないものに分かれていそうです。
今となっては珍しい紫外線下で変色効果のあるガラス、しかも通常時も二色に変わるサフィレットです。
色も丸っこい形も、何だか全体的に変わったガラスです。

◆サイズ・材質・状態等

∇トップ(丸カン含む)　15.93 mm - 24.69 mm
∇サフィレットグラス　17.50 mm × 13.81 mm × 厚み 6.50 mm
∇チェーン　40 cm

∇金具
台座と丸カンは日本製のスターリングシルバー
それぞれ現行品ですが、ロウ付け(金属の溶接)、成型(型抜き品を切削及び加工)磨き等はハンドメイドで新品
チェーンはイタリア製

∇サフィレット
小さな傷・チップはありますが、目立つものはありません
身に着けた時には、ほとんど気にならないと思います


何かありましたらご質問下さい。